卒業後、米国で就職活動を行う皆さんへ
Issue 346
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ May 20th, 2010
Issue 346
CFN|PRESS
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卒業後、米国で就職活動を行う皆さんへ

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先週号では、5・6月の卒業後日本でできる就職活動に関して
お送りしましたが、今週は米国に残って就職活動を行う皆さんへの
注意点やアドバイスをお届けします。

■OPT(Optional Practical Training)を使う際の注意点

アメリカに残って就職活動をする場合、多くの留学生の方はOPT(Optional
Practical Training)を利用することになります。OPTそのものはビザではなく、
あくまでも「労働許可」です。「OPTの期間を使って就職活動ができる」と
思いがちですが、注意しなければいけないことがあります。

1. 2009年に移民法が改正され、OPTカードが届いてから1年の間に
「unemployment period(雇用されていない期間)」が3ヵ月を超えた場合
OPT許可が失効となります。そのため、卒業してから3ヶ月以内に雇用先を
見つける必要性があります。また、例え就職していても、雇用先の情報を
卒業した学校に報告し、SEVIS(Student and Exchange Visitors
Information System)をアップデートしてもらわないとOPTの権利は消失して
しまいます。OPT許可取得後に雇用先が決定した場合は必ず大学の留学生課に
報告しましょう。そのため、できるだけOPT申請前に会社情報を登録してOPTの
申請を提出することをおすすめします。OPTについての詳しい情報は大学の
留学課・インターナショナルオフィスへご相談されることをお勧めします。

2. もし、OPT終了後に日本への帰国を考えている場合は、その際、就職活動の
時に面接で「卒業後(OPT期間中)何をしていたのか、どう過ごしたのか」と
理由を聞かれると思います。そのためにもOPTを「あてもなく米国に滞在
していた時間」としてではなく「実社会での経験を積む期間」として過ごす
ことが重要です。OPTを使ったことがハンデではなくプラスとなるように、
積極的に経験を積んでいくようにしましょう。OPTの「この期間があったから
こそ今の自分がある!」と胸を張って言えるように、目標を持って過ごして
ください。

■日本とアメリカの新卒採用の違いを知っておく

日本の新卒採用活動は対象学生が、大学3年生の晩秋から一斉に始まりますが、
米国ではこれと異なり定期的に新卒採用を行っている企業は日本ほど多く
ありません。金融やコンサルティングなどの大手企業では毎年、大規模な
定期採用をしていますが、一般的なのはポジションベースの採用です。
このため、各企業・業界の欠員募集等タイミングを合わせるのが重要と
なります。一斉入社の機会(入社式)もないので入社日も雇用主と話し合って
決定するのが一般的です。

また、よく日本の企業で見られる「新入社員研修」というのものはほとんど
みられません。新しく入社した社員向けの研修を用意している企業は
ありますが、新卒学生だけの研修ではなく、中途採用の方も一緒に受ける
タイプの研修が一般的です。研修制度がないからこそ、これまで培った
スキルや経験をどう企業ですぐに活かせるかを企業側は見ています。

■米国での就職活動の鍵を握るのは「専門性」と「ネットワーク」

●「専門性」
企業から見ると、ビザスポンサーしてまで、米国籍または永住権を持たない
留学生を採用することは何倍もコストや手間がかかります。「あえてビザを
スポンサーしてまで採用したい」と思わせるには、やはり飛びぬけた
「何か」を持っている人材であることが大前提となります。

その「何か」が技術であったり知識・経験であったり、語学であったりする
わけですが、まず志望企業はどのような人材を求めているのかを明確に理解し、
自分がその企業にとってなぜ必要な人材なのかをアピールできるようにして
ください。今自分が持っている全ての知識、スキル、経験をどう活かせるか、
もう一度じっくり考えてみましょう。

●「ネットワーク」
アメリカで就職先を探すのに最も有効的な方法がネットワーキングと言われて
います。親・友人・教授・卒業生・知人など、留学生活で大切に培った
人間関係を有効に活用してください。また、就職につながらなくても、
いつどこで就職の糸口になるか分かりません。今後もお世話になる可能性が
ありますので、良い関係を保てるよう心がけましょう。また、その際には
お礼や報告のメールを送るのも忘れずに。「迷惑は掛けない」「厚意に応える」
「恩を忘れない」「頼り切らない」など、親しき仲にも礼儀ありを心に留めて
チャンスを探ってみてください。興味のある分野や企業に知り合いが
見つからない場合は、大学の就職課や留学生アドバイザーなどを利用して、
卒業生などと連絡を取るのも手です。ネットワーキングについての詳しい情報・
経験談はCFN|PRESSバックナンバーをご参照ください。

Issue 332 ネットワーキングこう使う!【1】
http://www.careerforum.net/articles/press/index.asp?no=332
Issue 334 ネットワーキングこう使う!【2】
http://www.careerforum.net/articles/press/index.asp?no=334

卒業後に米国で就職を目指される皆さんにとって、海外ということに加え、
限られた時間内に希望の就職先を見つけられることは決して容易ではないと
思います。心身ともに無理をしないよう、時に身近な家族や信頼できる
友人などに相談したり、サポートしてもらうことも必要です。皆さんの
米国での就職活動が実り多い経験となるよう願っています。

CFN|PRESS / 発行者: DISCO International, Inc.
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