「留学経験を就職・仕事に活かす」とは?
Issue 308
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ July 23rd, 2009
Issue 308
CFN|PRESS
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「留学経験を就職・仕事に活かす」とは?

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なぜアメリカに残って就職をしたいのかという質問に、よく「せっかく
留学したので、経験を活かしてアメリカで挑戦したい」と答える方が多く
います。一生懸命努力をして目標を達成した留学経験を活かしたい、という
意識はとても大事ですが、本当にアメリカに残ることだけが経験を最大限に
活かすことなのでしょうか? 

一口に留学経験と言っても「直接的」に活かせるものと「間接的」に活かせる
ものがあります。例えば語学力、専攻知識や資格といった「直接的」な能力は、
分かりやすく評価しやすい留学の成果でしょう。もう一方で、一見分かりにくい
けれど確実に留学を通して身につけた「間接的」な能力があります。それは
バイタリティー、バランス感覚、調整能力、問題解決能力、柔軟な考え方など
といったもので、これらを活かすことも「留学経験を活かすこと」になります。

「間接的」な能力は、留学で学んだことを具体化していくと見えてきます。
バイタリティーやバランス感覚は難しく考えることはなく、留学生の皆さんの
誰もが身近に経験してきたものだと思います。それは友達・ルームメイトとの
関係を通して養った協調性であったり、語学力不足でついていけない授業でも
積極的にチャレンジしていく姿勢であったり、アメリカにいる時はアメリカの
文化に順応し、日本にいる時は日本文化にきちんと切り替えができる器用さで
あったりします。

就職や仕事において「留学経験をフルに活用する」といった時に、
「アメリカ・日本」といった活用する場所を選ぶところから始めるのではなく、
留学を通して自分は何を学び、その中の何を伸ばしていきたいのか、何を
活かしていきたいのかを明確にしていくことから始める必要があるでしょう。
身につけた様々な能力を活かせる仕事内容とは何か、どんな環境なのかと
考えることが留学経験を活かすということだと思います。自分の留学経験を
活かすことができるかは、場所で決まるのではなく、自分自身の向上心や
意識次第でどこでも発揮することができるのです。

例えば「自分は人と関わるのが好き、コミュニケーション能力が高い」
という方は、しばしばPRやマーケティングなどを志望しがちですが、人と
関わっていく仕事は何もそれだけではありません。様々なバックグランドを
持った人達の意見をまとめ、賛同を得ながら1つのプロジェクトを遂行していく
コンサルティングなどの仕事も、高いコミュニケーション能力が要求されます。
こういった仕事なら、たとえ英語を使わない仕事であったとしても留学経験を
活かすことはきっとできるはずです。

自分の経験をじっくり振り返ってみて初めて、本当の自分らしさを発見でき、
そして留学経験を最大限に活かすことのできる仕事と出会えると思います。
レジュメに載っていそうな、ありきたりな単語で自分を評価するだけでは
「自分だけの留学経験」は伝わりません。

就職や仕事においてのキーポイントは「基本プラスα」です。
留学生として語学力は基本になります。英語を話す人は沢山いますので、
他の人とは違ったアピールをするには自分しか持っていないプラスαが
必要です。そしてそれは、個々の経験から培った自分だけの能力なのです。
仕事をしていく上で留学経験を活かしていきたいと思うのであれば、単に
「留学した」というだけで終わらせず、「留学で何を学び、どう成長したか」
ということを冷静に見つめ、自分自身の表面だけでは量れない経験を
就職・仕事に役立てて欲しいと思います。

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