押さえておこう!第一印象の決め手
Issue 307
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ July 16th, 2009
Issue 307
CFN|PRESS
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押さえておこう!第一印象の決め手

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7月も終盤にさしかかり、今年もあと5ヶ月余りとなりました。この5月、
6月に卒業して日本で就職活動を行っている皆さんの中には、面接をいくつも
受けて就活真っ最中の方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。今週の
CFN|PRESSでは面接時に実は重要となる「第一印象」についての質問を
取り上げてお話します。

ある学生からの質問:

“ 現在、就職活動中で既に幾つか面接を受けています。自分で言うのも
なんですが、在学中は相当勉強しましたし、ボランティアなどの課外活動
にも励んだので履歴書には自信があります。しかし、どうも面接でうまく
行きません。面接は中身もさることながら「第一印象が大事だ」とよく
言われますが、本当でしょうか?また、どうしたら良い印象を与えることが
出来るのでしょうか。”

「面接の合否は第一印象で決まるといっても過言ではない。」面接官の多くが
そう答えます。面接を受ける側からすると「せっかく企業研究をしてきたのに
見た目で判断するなんて」と思うかも知れませんが、事実、多くの企業の採用
担当者が第一印象でその人物を見抜いていると語っています。ここでいう
『見た目』とは、顔形やルックスなどの『変えられない』ものではなく、
身だしなみや立ち居振る舞い、言葉遣いといった『訓練次第で向上する』
ものを指しています。

アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンが「メラビアンの法則」
というものを唱えています。これによると、人が受け取る相手の印象の優先
順位は表情などの視覚情報が55%、口調などの聴覚情報が38%、実際に話した
ことの言語情報が7%であるとのことです。つまり、「私は○○が大好きです」
と言ったとしても、その表情や口調が矛盾したものであれば聞き手は
「本当にそうなのかな?」と思ってしまうということです。これは単に
『見た目を重視する』ということではなく、人と人とのコミュニケーションの
場において『言語』だけではなく『表情やしぐさ』ひいては『身だしなみ』が
第一印象に大きな影響を与えている、と言えると思います。

さらに、心理学者R.L.ソーンダイクによって明らかにされた「ハロー効果」
によると、特定の人物に対する総合的な印象のために、その人の評価が正しく
行われない傾向を持つということです。つまり、何か一つ良い(悪い)という
印象を持つと、他のことも良く(悪く)評価してしまうというのです。

皆さんもこのような経験はありませんか?例えば、第一印象で良いと
感じた人が話す内容はすんなりと受け入れられるのに、あまり良い印象を
持てなかった人から発せられる意見には最初から否定的になってしまった、
などというケースです。

いくら内容(あなた自身の能力や功績)が素晴らしくても、それを演出する
もの(身だしなみやマナーなど)から受ける印象で評価が決まってしまう
ことがある、だとしたらこのハロー効果を上手に活用して良い第一印象を
与えることができれば、面接を順調に進めていくことができるでしょう。
つまり、面接室に入った瞬間に「この学生はいい!」と思わせることが
大事なのです。最初に好印象を与えた場合、既にスタート時点でリードして
いるので、その後のやり取りが圧倒的に有利になります。では、これらを
踏まえて、第一印象を良くするために重要な点を整理してみましょう。

■身だしなみ

身だしなみは、まず最初に面接官の目に入る「あなた自身」です。周囲に
好感を持たれる身だしなみの基本である、清潔感。髪型、服装、爪、足元は、
おしゃれとは異なる社会人の身だしなみとして、きちんと意識しましょう。
不潔でだらしない格好は周囲に不快感を与えるだけでなく、「仕事に対する
姿勢の低い人」と印象づけてしまうので気をつけてください。

また、面接前には必ず携帯電話の電源を切ることも基本のマナーです。
忘れないようにしてください。なお、ストラップがジャラジャラついた
携帯電話、シールをべたべた貼った手帳、キャラクターの絵柄が大きくついた
腕時計などを持っていると、まだ学生気分が抜けてない、子供っぽいという
印象を持たれてしまいかねません。面接官の目につく小物は、ビジネスの場に
ふさわしいものを持つように心がけましょう。

■姿勢、挨拶の仕方

姿勢は身だしなみと同様、面接官の目に止まるものです。面接室に入る前、
入った直後の立ち方には特に気をつけてください。肩の力を抜いて背筋を
まっすぐし、両足をきちんとそろえて立ちます。面接が始まる前に
「宜しくお願いします」と挨拶してからお辞儀をします。上体を起こすときは
ゆっくり上げます。

座席に座る時は背筋を伸ばし、イスの3分の2の位置に腰を下ろします。
女性は両足を揃え、手を膝の上で重ねます。男性は腰幅に軽く開いて座り、
握りこぶしを太ももの上に置きます。背もたれと背中の間はこぶし1つ分
くらいあけ、背もたれには寄りかかりません。

また、貧乏ゆすり、ペン回し、髪の毛をいじるなど、周囲に不快感を与える
癖がある場合はすぐに改善しましょう。癖は自分では気がつかないものなので、
家族や親しい友人に聞いてみるのもよいと思います。

■表情

リラックスしながらも適度な緊張感を持つことが大切です。人前で
緊張するのは当たり前ですが、その緊張をコントロールできるかどうかも
重要なビジネススキルとみなされます。緊張すると変に笑ってしまったり、
ふてくされたような態度を取ってしまう人もいますが、態度が誠実でないと
見られ、相手にマイナスなイメージを持たれかねないので注意しましょう。

■視線

アイコンタクトは非常に重要なコミュニケーションツールです。自分から
話している時はもちろん、相手の話を聞いている時もきちんと相手と目を
合わせることを忘れないでください。視線が浮ついていると落ち着きのない人、
話に興味がない人といったイメージを持たれてしまいます。目を合わせるのに
抵抗がある場合は、相手の眉間のあたりや鼻を見るようにすると良いでしょう。
逆に、相手を食い入るように見るのも相手に居心地の悪さを与えることが
ありますので、適度に視線を外すことも重要です。

■話し方

はっきりとした口調で、明快に話しましょう。小さすぎる声やつぶやくような
話し方は好感が持てません。また、最近よく見受けられるのが語尾をぼやかす
話し方も要注意です。
「~なんですけれども・・・~ですので・・・~だと思うんですけれど」と、
最後まで言い切らない話し方が多く見受けられます。多少は問題ありませんが、
全ての語尾があいまいだと「話している内容に自信がないのかな」と思われて
しまいます。緊張していると早口になったり、声のトーンが弱々しくなったり
することがありますが、焦らず丁寧に、そして自信を持って話すことを
心がけましょう。

■聞き方

相手の話を最後まで聞き、聞かれた質問の意図を把握してから答えるように
してください。面接官は、意図を持って質問しています。つまり、期待する
答え方があるのです。それは模範解答を答えろと言うことではなく、
「その質問から何を知りたいと思っているのか」を考えて答えるという
ことです。途中まで聞いて早合点をして答えたり、相手が聞きたいと思った
こととは全く別の答えを出すと、「自分の良いように解釈をする人」
「理解力が弱いのでは?」といった印象を与えてしまうことになります。

「それくらい、やろうと思えば、いつでもできる。」そう思うかも知れません。
しかし、こういったことは日々の積み重ねが言動に表れるものなので、そう
簡単には出来るものではありません。普段していないことをすることで、
そこに気をとられてしまい、面接自体に集中できなくなってしまっては
本末転倒ですので、少しでも気持ちに余裕を持って面接に臨めるよう、
日頃から気に留めてみてください。

習慣というものは1日2日で身につくものではありませんので、日常の
生活から気に留めておくことが大切です。早い段階で社会人としての常識を
身に付けておけば、本格的な就職活動が始まった時には、大きくリードして
いるはずです。

ちょっとしたマナーを心がけるだけで将来の可能性が開けるのなら、
ぜひ実践してみませんか。

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