面接の種類に応じて採用の『狙い』を把握しよう
Issue 291
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ March 26th, 2009
Issue 291
CFN|PRESS
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■■■■■■■■■◇◆今週の CFN|PRESS◇◆■■■■■■■■■■

面接の種類に応じて採用の『狙い』を把握しよう

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

「第一次面接をなかなか通過できないのですが、
何がいけないのでしょうか?」
「こんな質問をされたとき、なんて答えたらいいですか?」
「面接のコツってありますか?」

こういった質問を、CFNメンバーからよくいただきます。これに対して、
完璧な回答はありませんが、一つヒントとしていえることは、「採用側の
立場や狙いを把握することで、より相手に応じた、相手の求めている
面接法の糸口が見えて来る」ということです。

グループ面接、ディスカッション、個人面接など、各面接の種類や形式に
よって採用側には違った『狙い』があります。聞かれる質問の一つ一つの
狙いを把握することで、更に効率的な面接の準備、効果的な回答が
できてくるのではないでしょうか。

今回は主に日本国内を中心として見られる、面接の種類と選考のポイントに
ついて考えていきます。学生・求職者としてではなく、採用側の立場に
立って一緒に考えていきましょう!

---------------------------------------------
■□ 企業の採用プロセス □■
---------------------------------------------

採用の選考から内定までは、主に
説明会⇒筆記試験(適性試験)⇒一次面接⇒二次面接⇒最終面接⇒内定⇒入社
といったプロセスになっています。通常、面接から内定まで1ヶ月から
1ヶ月半ほどの期間で行われます。

選考の段階によって採用の狙いが変わってきます。選考プロセスの最初の
うちは減点式の「落とす面接」、最後のほうは加点式の「選ぶ面接」が
あるようです。「落とす面接」はよほど的を外した答えをしなければ減点
されませんが、「選ぶ面接」は相手の関心を引く、相手が共感する答えを
しないと加点されません。ただし、最終面接では、ほとんど「入社意識や
選考結果の最終確認」と同じだと考えても良いでしょう。筆記試験
(適性試験)は主にスクリーニング(多数の応募者を一度に絞り込む)と
して使われています。

----------------------------------------------------------------
■□ 面接の種類 と 選考のポイント □■
----------------------------------------------------------------

面接の種類によっても採用の狙いは変わってきます。
主に下記の4つが挙げられます。

【個人面接】
面接といえば一番先に頭に浮かぶのが面接官1~2名に対して学生1名で
行われる個人面接の形式ではないでしょうか。個人面接での狙いを
探るには『誰と』面接をしているかをまず考えましょう。主に
人事担当者、マネージャークラスの方、そして役員の方との面接に
なります。

役員との面接は最終面接として行われる場合がほとんどで、採用可否
最終確認や本人の意識(志望度)確認が主な主旨・狙いとなります。また、
採用プロセスの最後に人事担当者と面接をする場合は、入社意思確認として
行われる場合が多いです。

【グループ面接】
面接官1~3名に対して、学生3~7名ほどが1時間ほどかけて
行われる面接です。(1名あたり5分~10分程度となります。)

多数の応募者を早く絞り込む、またはスクリーニングするのを目的と
しているため、一・二次面接で行われる場合が多く、一斉にすべての
応募者に質問を投げかけたり、特定の個人に質問したり、挙手制で
アピールする機会を与えるなどの形式があります。個人面接との最も
大きな違いは、1人の応募者に対する時間が限られているため、面接官に
じっくりと見てもらえないことです。質問に対してのフォローアップも
多くて2・3回、という中でどう自分をアピールするかを考えなくては
なりません。

企業は、集団面接によって面接時間と選考プロセスを短縮化・簡潔化する
だけでなく、他の応募者と同時に面接することで比較検討をしたり、
各応募者の基本手的な社会人適性を計ることも狙いとしているのです。
そこで、集団面接で特にチェックされるポイントは、

『集団の中でどれだけ自分らしさを出せるか、また、自分をアピールできるか』
つまり積極性、そして、

『自分が話をしていない時でも、周りの人に対する配慮、気配りができるか』
すなわち協調性

の2点となります。

【グループディスカッション】
面接官1~2名に対して、学生5~8名ほどが1時間ほどかけ、与えられた
テーマについて議論するものです。重点評価ポイントとしては、
グループ面接と同様に協調性や積極性の他、リーダーシップ、調整力、
柔軟性、業界理解度・企業理解度等が見られます。

議論後、グループで結論を出すものと出さないものの2パターンあります。
結論を出すものは商社やコンサルティング業界での面接などで時に
取り入れられる場合があり、最後に発表などをします。結論を出さないものは
話し合いを重視としたもので、減点式の「落とす面接」として用いられます。
テーマとしては企業・業界に沿ったもの(例:自動車業界の今後について)
や、一般的なテーマ(例:選挙の投票率を上げるには)が挙げられます。

※グループ面接、グループディスカッションについて詳しくはCFNプレスの
バックナンバー、Issue 242、243 『グループ面接対策法』をご参照ください。

【ディベート】
最後に、少ないケースですが、(あるとしたら戦略コンサルティング企業など)
面接官1~3名に対して、学生6~8名ほどで議論形式で行われるのが
ディベート面接です。こちらの重点評価ポイントとしては積極性、柔軟性、
論理的思考などです。

---------------------------------------------
■□ 最後に □■
---------------------------------------------

面接は、とても改まった雰囲気で行われるため、何か特別なテクニックが
必要だと考えてしまいがちですが、一つの『会話』に過ぎません。面接官も
学生をより知りたい、分かりたいと思うからこそ色々な質問を投げかけて
きますが、その時その時で内容も変われば受け取り方も変わります。
だからこそ、用意してきた自己PRや志望動機を話すことだけに必死になる
のではなく、会話の流れをきちんと理解し、相手の狙いが何なのかを考え、
相手に伝わっているかを意識しながら、アピールポイントを織り交ぜて
話していくことが大切です。面接官とのやり取りを楽しめる人こそが、面接で
成果を上げることができるのではないでしょうか。

CFN|PRESS / 発行者: DISCO International, Inc.
Copyright © 2009-2010